7/03/2011

TPC ツインピークスキャンプ





6/23 地震雲がにょきにょきと伸びる長野。
トランクに、鬱蒼とした林の奥に、ドーナツの穴の中に、コーヒーの水面に、
ほうらキラー・ボブよ。
そういうすばらしいキャンプでした。

流れ星はすべり落ちまくり
蛾が大喜びで銀の鱗粉をまき散らし
コーヒーとドーナツに胃を痛め
マルホランドドライブの泣き女の歌を熱唱する夜でした。







このキャンプでダニにさされまくって、ねずみ男の足になった。


たしか5〜6歳のころ、母と叔母とどこかの遊園地
夏休み特設の鬼太郎おばけやしきに行ったことがあった。

建物内は闇がのしかかり、妖怪どもの着ぐるみがうろうろ
恐怖に筋肉を固くして耐え、必死に歩いた。

中盤、ねずみ男がうろつきに来て、叔母は「これ中どうなってんの?」と呟き
ねずみ男の背のチャックをジャッとおろした。
中身があるなんてこと考えたも無かった私の脳にチャックの隙間の暗闇がつきささった。
そのスリットの中を私は飲み下すことができなくて、
そのあとしばらく、何も考えられず、何も喋ることができなかった。


叔母さん、私28歳になった今でもまだ傷ついています。