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エメラルドの湖の温泉に入っている。
真ん中にそびえている大岩の周りをドーナツ型にぐるぐると流れる温泉です。
空気はきれいだし、周りも濃緑の山が広がって絶景。
流れに泳いだり浮かんだりしてるとトイレに行きたく。
真ん中の大岩のドアの中がトイレになっている。
用を足してると小さなカーテンの中から幼い女の子が出現。
名前は津南子ちゃん、地震で親を亡くしたそう。
津南子の故郷の、太陽光がたっぷり当たった段畑が目の前に広がった。
私が守ってあげるね。
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(1)
頭に空洞が空いていて、そこがそいつの弱点。
そう分かっているのに狙わない、そういう優しさ男なのサあいつは。
ずっと電話してる。
話しに出てくる第三者の彼の名字が、“不動産屋”。珍しい名字。
なもんで、ややこしくて話が混乱したりもした。
不動産屋くんって「南の島で時々整体の仕事を少しだけして暮らす」いい働き口を紹介してくれたんですよ。
本当にうれしい。ありがとうございます。
でもって、わたしはわたしで電話口でなぜだか“山本皮膚科”です。と名乗ってしまう。
なぜ? どうしたんだろう、思った通りにしゃべれない。
こちらの電話とあちらの電話の間に、大きな坂道が見える。
そこに夏の日差しが突き刺さってる。